■ナバホ族『Eddy Etsitty Dry Creek turquoise pendant top』です。ここ数年、コレクションを整理していて「ドライクリーク」が異常に多いことに我ながら驚きました!(笑)ドライクリークが正式にターコイズとして認められ、流通し始めたのは1996年頃(鑑定結果は1994年、発見はそれ以前)だったと思います。私がアメリカで暮らし始めて5年過ぎた頃でした。それまで見てきた青や緑のターコイズと違い、ここまで白く淡いターコイズを見たのが始めてで、とても新鮮なイメージに驚いたことをいまでも覚えています。そして、ターコイズとしてはかなり硬い部類であり、とてもユニークな原石が多くありました。この作品が代表的な例でしょう。ナッツのような形、ハイドームとフラットを兼ね備え、ゴツゴツとした表面、複雑に入ったブラウンのマトリクス……とても個性的で豊かな表情を魅せてくれます!フレームの横からバッキングがはみ出していますが、このおおらかさもインディアンジュエリーのひとつの魅力であり、通常ベゼルで隠す部分ですので、それが見えるのはある意味貴重です(^^)【豆知識】●バッキング「ターコイズ」や「ラリマー」など“比較的硬度が低い不透明な石”をペンダントやリングに加工するときに用いられる技法。石の下部を黒、茶色のエポキシ系補修材で補強、平たくしセットしやすくする。アメリカではデブコン社の製品がよく使われることから、通称“デブコン”とも呼ばれ、専門の職人もいる。ペンダントやリングに何故か?「光穴(透明な貴石に使う)」があり裏面が見え、ターコイズがルース状でセットされているのを見かけるが、それは99.999……%イミテーションである。ちなみにパワーストーンなどで球、サザレになっているものはほぼ「スタビライズ(化学処理加工)」されていてナチュラルとは呼べない。そしてナチュラルは無二、人気、高価である為、専門の職人がいて、バッキングを施す必要がある……故にイミテーションが多く出回る……これを機に知っていただければ幸いです。■サイズなど/縦約(バチカン含む)45㎜、最大幅約20㎜、厚さ約(ターコイズ含まず)1.5㎜。ターコイズ縦約25㎜、横約13㎜、高さ約8㎜。バチカン内寸約8㎜×6㎜。作者ホールマーク、Sterling 刻印アリ。
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