過去45台中で上位10番目位　勿論整備動作品　ワールドボーイGX ラジオ

69年発売。当時はソニーのIC-11と並び3バンドラジオとしてはビッグヒットとなったモデルです。
ソニーがクリーンでシンプルで軽快な印象であるのに対して、此方はしっかりとして少し重たい感じが有ります。実際、ソニーは1kgを切るかどうかと言う重さですが、此方は1.5kg近く、手に持ってもより密度が高い感じがします。
感度は同程度かと思いますが、厳密に比べた事は無いので分かりません。ソニーの方がメーターが勢いよく振れるのでより高感度に見えますが、ナショナルの振れ方の方が実際の電波の強弱を正確に示せて居る様にも思います。
音はソニーはφ9.2cm、ナショナルはφ10cmで数字上は僅かな差ですが、後者の方がより低い帯域迄再生できる様です。一方で前者はある程度低音域は切って居る感じでその分細身で綺麗な音がします。
大音量ではナショナルの圧勝です。ソニーは音が割れ易く濁ってしまいます。
耐久性は此方で何度か書いて居ますが圧倒的にナショナルがよろしい。ソニーは入手した3台に1台は再生不能ですが、ナショナルはこれ迄修復出来なかった個体が45台の内2台のみです。
以上からこの時期の3バンドラジオの中古を希望される場合はIC-11シリーズに特別な思い入れがある方達を除けば圧倒的にナショナルのワールドボーイシリーズをお勧めします。購入されて失望される割合が圧倒的に少ないはずです。AC利用の場合もアダプターが不要なのは重宝します。
と言う訳でこの個体ですが、外観は綺麗で欠品して居るパーツはタイマーツマミの時間表示パネルのみ、他は全てがあるべき所に有ります。アンテナはオリジナルですし、アンテナ受けにも破損は有りません。
全体の状態はキャプションでも記載した通りで過去扱った45台の中でも割と上の方です。但し、完品では無く、先ずタイマーが動きません。潤滑剤を吹き付けて居ますが、改善しないので全面的なオーバーホールが必要でしょう。後はダイヤルスケール保護の透明プラスチックに円形の傷が僅かながら残って居ます。他は写真で要確認。
動作は電池、ACのいずれでも確認済み。
価格は過去の取引実績から妥当と思われるレベルとして居ます。一応全て揃ったフルセットのGXとしては安めです。
ハードカバー、電池と自作ACコードはお付けします。特にACコードは殆ど最近何処にも有りません。
自己責任でお使い下さい。

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